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参考資料

【知識/統計】全数検査と抜取検査

(1) 検査の種類

検査の種類の分類としては、検査の目的による分類(受入検査・工程間検査・最終検査)、検査場所による分類(定位置検査・巡回検査)、検査の性質による分類(破壊検査・非破壊検査)、検査の方法による分類(全数検査・抜取検査・管理検査)があります。ここでは、重要な全数検査と抜取検査について説明します。

1 全数検査

製品の個々について、その全数を検査するものです。要求される事項への失敗が致命的なもの、または数の少ないものに用います。

2 抜取検査

ロット毎にサンプルを抜き取り、抜き取った品物を調べてロットの合格か不合格かを決める検査を言います。一つ一つの品質は保証できませんが、ある確率でロットごとの品質を保証することができます。検査費用の節減等、経済的に有利で、品物の品質特性や使用目的によって、抜き取り検査が利用できる場合が多くあります。

≪抜取検査が必要なケース≫

① 試験によって品物が破壊される場合

② 連続体やカサモノの場合(薬品・布地・スープ)

≪抜取検査が有利なケース≫

① 多数・大量である程度の不適合品の混合が考えられる

② 検査項目が多い

③ 不完全な全数検査に比べ、信頼性が高い結果が得られる

④ 検査費用をなるべく少なくしたい